Atlas シリンジポンプ

最大流速200 mL/minpH制御、反応温度に連動させた試薬滴下、反応物の自動サンプリングなど、高度なプロトコルを備えた多目的シリンジポンプです。

Atlasシリンジポンプは、すべての化学反応実験に対するニーズを満たしユーザーのご要望にお応えするシングルシリンジポンプです。

製品概要

AtlasシリンジポンプとAtlas XLシリンジポンプは、マニュアル操作だけではなく、 Atlas HD automated reactorや、Atlas PC Software 1からでも制御ができます。Atlasシリンジポンプは小型軽量で、研究室内の移動も簡単に行えます。
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Syrris Atlas Syringe Pump pH control graph
Automated pH controlled dosing
A graph showing the Atlas Syringe Pump controlling the pH level of an un-buffered solution

pH制御モードでの滴下

AtlasシリンジポンプにアトラスpH&温度プローブとノードを組み合わせることで、pHまたは反応温度を一定の範囲内に保つように、酸/塩基を自動的に滴下させることができます。pH制御の自動化は、反応の過程で少量の酸/塩基を手動で添加するような作業を省くことになり、化学者の貴重な時間を節約することができます。pHと反応速度の間に強い相関関係を示す様な、化学/生物学的変換が存在します。 多くの出発原料、反応中間体、および生成物は、酸/塩基に敏感であるため、反応を確実に進めるには正確なpH制御が不可欠です。正確なpH制御の自動化により、化学者は触媒反応、生物反応、酵素反応などの特定の化学反応をより精密に制御することができ、反応速度および転換率のの測定も可能となります。

Syrris Atlas Syringe Pump temperature-dependent dosing graph
反応温度制御を伴う試薬滴下の例
反応器温度、サーキュレータ温度、およびNaOH(aq)の累積試薬滴下量をグラフに示しています。

温度条件による滴下

アトラスシリンジポンプは、試薬滴下と反応温度制御を連動させることが可能です。反応温度が設定範囲内になったら滴下を一時停止することができます。この機能で、試薬滴下による発熱/吸熱を自動的に感知し、温度の制御を行えることから実験室の安全性を高め、化学者の貴重な時間を節約します。反応温度制御とモニタリングは、化学プロセスのスケールアップで不可欠であり、温度制御は製品の変性や損傷を避けるためにも重要です。

Pseudo-gravimetric dosing setup on Atlas Syringe Pump
疑似重量滴下
Ohaus Pioneer 電子天秤とAtlas Software、Atlas Syringe Pumpを連動させて、疑似重力滴下を行っている試験実験の写真

疑似重量滴下

アトラスシリンジポンプは、電子天秤と組合わせて用いることで、疑似重量滴下を行うことができます。これは、反応器に試薬を正確に導入するための非常に優れた技術で、マスバランスを利用して要求された試薬量が確実に送液されます。 試験実験では、必要な投薬量の0.1%以下の誤差という優れた結果が得られました。

オートサンプリング

アトラスシリンジポンプは、シリンジポンプ、 Atlas PC ソフトウェア 1を介し、最大6サンプルの反応物の自動サンプリングを可能にします。自動制御の為、サンプリング数 サンプリング量、サンプルの吸引時間。 最初のサンプル取得から次のサンプリングまでの時間、 および各サンプリング時間間隔の設定が行えます。

Atlas ポタシウムリアクターとpHコントロールにAtlas XL シリンジポンプを用いて、生産スケールアップへ移行することができました。pHや温度等の諸条件をより正確に管理できるようになりました。”

お客様の声:ゴールドナノ粒子の製造にAtlas Syringe Pumpsを用いている

スペインのバイオテクノロジー企業Midatech Bioguneの研究者は、Syrris AtlasシリンジポンプとAtlas自動ジャケット付きリアクターシステムを用いて、医薬用途のために特注の機能性ゴールドナノ粒子を製造しています。

Atlas Syringe Pump and Atlas XL Syringe Pump

2サイズのAtlasシリンジポンプは、異なるニーズに対応します

実験に合わせて、Atlas シリンジポンプとAtlas XLシリンジポンプから選択してください。どちらのポンプもスムースな流速、最大6barの圧力、2つのシリンジ、2つのバルブ、1つのバルブにつき最大6つのポート、6つの操作モードを有しています。
Atlas シリンジポンプは0.5μL/ min〜20,000μL/ min (20 mL)、シリンジサイズは50μL〜5000μLです。Atlas XLシリンジポンプは、0.005 mL / min〜200 mL / minの流速と0.5 mL〜50 mLのシリンジサイズを提供します。下記の流速とシリンジサイズの関係をご覧下さい。

問合せ

スタンドアローンモード、PC、またはAtlas HDベースコントロール

Atlasシリンジポンプは、スタンドアローンシリンジポンプとして動作するように設計されています。クリックホイールコントロールとスクリーンを用いて、試薬滴下方法を選択でき、6つの主要な操作モードを提供します。

      1. デュアルドージングモードでは、2つのシリンジ・バルブセットを個別に制御することで一方のシリンジで試薬滴下し、もう1方のシリンジではオートサンプリングができます。利用できるコマンドとして設定流速で送液する。複数の反応器に1つの試薬を送液する。洗練されたプロファイル制御;オートサンプラー(オートサンプラーとプローブを接続し、各シリンジ/バルブで最大6サンプルの自動サンプリングが可能に)
      2. pH制御モードでは、酸または塩基を自動的に滴下し、pHもしくは反応温度を一定の範囲内に保つことができます。
      3. 温度制御滴下モードでは、アトラスシリンジポンプは設定温度に基づいて試薬滴下が行えるため、発熱反応条件下でも安全に実験が行えます。
      4. 連続送液モードでは、2つのシリンジポンプが連動し1つの試薬の連続流を生成します。一方のポンプが送液する際に、もう一方のポンプは試薬が充填されています。
      5. Atlas HDベースコントロールモードでは、Atlas HD自動ジャケット付きリアクター (または Reactorマスターオートメーション)を使用して、反応温度や攪拌速度の様なプロファイルの一部としてアトラスシリンジポンプを制御できます。
      6. PC制御モードは、Atlas PC ソフトウェア1からAtlas シリンジポンプを制御し、マルチステップ反応の様なより複雑な反応も自動でポンプを運用できるようにします。

Atlasシリンジポンプは、スタンドアローンモードでデュアルドージング、連続送液、pH制御、反応温度制御を行うことができます。また化学者は異なるサイズや規格の反応釜で使用するためにラボをポンプをもって移動する事も可能です。各バルブのポートは試薬の入力または出力のどちらにもなるように設定することができます。したがって、6ポートバルブでは、最大5種の試薬を1つのリアクターなどへ送液することが可能です。シリンジはまた、ユーザー自身で取り換え可能で、様々な流量範囲に対応した様々なサイズをご準備しています。Atlasポンプ加圧ボトルモジュールを使用することで、不活性ガス下でサンプルを保持し、また送液中のキャビテーション/気泡を最小限に抑えることができます。

  • Atlas シリンジポンプの運転流速範囲
    Atlas シリンジポンプの運転流速範囲
    最小運転流速 μL/min 最大運転流速 μL/min
    シリンジサイズ (μL) 連続送液モード時 デュアル送液モード時 連続送液モード時 デュアル送液モード時
    50 10 0.5 200 200
    100 20 1 400 400
    250 50 2.5 1000 1000
    500 100 5 2000 2000
    1000 200 10 4000 4000
    2500 500 25 10000 10000
    5000 1000 50 20000 20000
  • Atlas XLシリンジポンプの運転流速範囲
    Atlas XLシリンジポンプの運転流速範囲 (in mL)
    最小運転流速 mL/min 最大運転流速 mL/min
    シリンジサイズ (mL) 連続送液モード時 デュアル送液モード時 連続送液モード時 デュアル送液モード時
    0.5 0.1 0.005 2 2
    1 0.2 0.01 4 4
    2.5 0.5 0.025 10 10
    5 1 0.05 20 20
    10 2 0.1 40 40
    25 5 0.25 100 100
    50 10 0.5 200 200

仕様

シリンジサイズ

50 μL, 100 μL, 250 μL, 500 μL, 1 mL, 2.5 mL , または5 mL

シリンジサイズ (XL Pump)

0.5 mL, 1 mL, 2.5 mL, 5 mL, 10 mL, 25 mL, 50 mL

運転流速範囲

10 ~ 20000 μL/min

運転流速範囲 (XL Pump)

0.1 ~ 200 mL/min

ポンプ最高圧力

6 bar

シリンジ数

2

注入バルブ数

2

各バルブの弁の数

2, 3, 4, 6 (Atlas XLシリンジポンプは8)

最大運転流速 (mL/min)

連続送液モードまたは、デュアル送液モードでシリンジ容量400%まで(例:5 mLで20 mL/min) Atlas Pressurizedでは、より高い流速が可能